側で見るほど楽じゃない不動産事業だけど

不動産事業というと一口で言っても、どんなことを行うのかというところまで即答出来る人はそれほどいないのではないでしょうか。

すぐに思いつく事と言えば、賃貸業や不動産の仲介や売買、それから最近話題のウィ-クリ-マンションといったところですよね。

何となくイメ-ジされるのが、物件がありさえすれば割と仕事がラクな割に収入が入るといった感じですが、本当にその通りなのでしょうか。

もちろん、ものすごい強みはあります。

だって例えば賃貸出せるような物件をいくつも所有していれば、毎月の家賃が入ってくるということですよね。

世の中には 「定年後の暮らしはどうしようか、年金を貰えるまでの年数はアルバイトで凌ごうか」 と心配している人口の方が多い訳です。

そこへ行くと物件のオ-ナ-には定年などというものはなく、いわゆる不労収入で優雅な老後が約束されているように思われます。

でも、フタを開けてみれば、実はそんなに良いことばかりではないのが事実なのです。

例えば個人で賃貸業を行っているとしますよね。

ここで注目したいのが、「賃貸者は物件を選べるけれど、オ-ナ-は意外と賃貸者の第一印象だけでその人の本質を見抜くことは困難である」ということです。

つまり、賃貸者が本当に毎月きちんと家賃を支払ってくれるという保証は、実際に住んでからでないと確定出来ないということですよね。

オ-ナ-にとって家賃滞納をされると、結構面倒なことになります。

毎回催促をしなければならないし、最悪の場合は出て行ってもらわなければなりません。

そんなブラックな賃貸者に当たってしまったら、優雅に不労収入なんて言ってもいられないでしょう。

それから、物件で不都合があった際のお金の出どころもオ-ナ-であるという部分はしっかり覚えておきたいものです。

元々備え付けてあったエアコンが壊れたり、お風呂が沸かなくなってしまったなどという小さな物から大きな物まで、トラブルが起こることは決して稀ではありません。

このように考えたら、個人で行う不動産も楽なものではありませんよね。

では、視点を変えてウィ-クリ-マンションの経営となるとどうでしょうか。

イメ-ジ的には通常の賃貸と比べて、1日当たりの家賃は割高だし、ウィ-クリ-とうたっている限り、滞在者がそれほど長居するとは思えません。

なので、どんなに変わった滞在者だとしても短期間で縁が切れるというのはなかなか魅力的なところだと言えるでしょう。

しかも、一般的には滞在費用は前払いとなる訳ですから、家賃の取りっぱぐれということは起りませんよね。

ただ、ここで気をつけなければならないのが、事前に何の調査もしないでいきなりウィ-クリ-マンションを経営すると言っても上手く行かない場合があるということです。

何故ならばこのタイプのマンションの人気の秘密はズバリ、ロケ-ションだと言えるからなのです。

どんなにお洒落で泊まりたいと思わせるような内装の物件だったとしても、観光地や主要の駅から何十分も歩かなければならなかったり、超がつく程の田舎にある場合は滞在者そのものを継続的に見込むのが困難になります。

なので、まずは自分が貸したい物件のロケ-ションを把握し、週毎という条件で賃貸出来るかどうかをいう事を見極めるべきでしょう。

そして、よし、これならと思えたら今度はちょっと他にないような工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。

それというのも最近は外国人観光者も右肩上がりで増えていますよね。

以前に比べてウィ-クリ-マンションだってバンバン出てきています。

そこで、他の物件とどこか差別化を図るようにすれば口コミが口コミを呼んで滞在者が途切れるということもないかもしれません。

例えば初期の投資額をがんばって増やすというのはいかがでしょうか。

このタイプのマンションは、基本的に家電や食器、家具といった滞在者にとって最低限の生活必需品が揃っていることが必須となります。

もちろんそれは最低限というのが一般的ではありますが、そこにプラスアルファでより快適に滞在者に過ごしてもらえるようなものを置くとか、ベッドを奮発して寝心地が良くて有名なメ-カ-のものを使用しそれを売りにするとか、そういった工夫はどうでしょう。

当然そのためには費用が掛かりますが、それは最初だけなので、投資と考えてください。

滞在者は毎週のようにコロコロ変わるのですから、最初に受けた「好待遇」に慣れてしまう前に出て行ってしまいますよね。

そして良い印象だけが残ります。

その人がもしも他の物件を次回に借りた時に前の物件のサ-ビスの方が断然良かったという感想を持ってくれれば、この企画は大成功です。

口コミで方々に広めてもらうことが期待出来るでしょう。

このように不動産事業は、やり方次第で一生困らない収入を運んできてくれます。

未来に向けて投資してみようかなと、興味を持った人も少なくないのではないでしょうか。

岡野保次郎氏から学びましょう。

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